2006.7.3UP
■ 第2、第3の服部寛一郎(オンブズマン)の出現を期待する!
 ハットリカンちゃんの愛称で知られる静岡県内のオンブズマンの泰斗、服部寛一郎さん(元静岡市議7期、元静岡県議1期)の活躍で、静岡県オンブズマンネットワークの活動も、12年目に入る。
 横で見ていてカンちゃんの体力にくたびれも見える。県内各地に第2、第3の服部寛一郎の出現が待たれる。地方自治体の違法不当な行政行為と闘う武器は住民監査請求と住民訴訟である。島田市(2件)、熱海市(1件)、伊豆市(2件)、新居町(2件)の議員さんがいま私と共に静岡地裁で住民訴訟に取り組んでいる。
 地方議会では多数決でゴリ押しされても、裁判所では事実と道理が通る(…とは言っても、裁判官に温度差があるので、「必ず」とは言い難いのが辛いところである)。
 しかし、住民監査請求や住民訴訟提起に至れば、必ずマスコミに取り上げられ、世論提起につながる。
 服部さんのように粘り強くやることです。
 1人でも闘う気骨ある議員さんへ、私は応援を惜しみません。
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■ 社会正義を愛する静岡県内の市町村議員を応援します
 2003年のこと、静岡県内のある町で町長から社会常識に照らし極めて不当な報償金の支出を求める予算案の提案がありましたが、全員協議会でも町議会でも、公式に反対意見を表明する議員はおらず、予算案は可決され、原案のまま報償金が支払われました。
 幸い、町議1人と元町議1人の計2人が、2004年に至り住民監査請求をし、報償額の違法性の有無・当否が監査委員や場合によっては裁判の場で争われる道が拓けました。監査請求期間1年ギリギリの申立でした。町長派が多勢の中では1人の町議が町政の場でおかしいことはおかしいと声を上げることの難しさ、法の正義が現実の社会の中では通りにくいことの現実を私は身を以て知らされました。
 この事件を通して弁護士として出来ることは何かを考えるとき、このような勇気ある議員さんに、法的な知識を提供したり、住民監査請求や住民訴訟の代理人としてお手伝いをすることです。しかし、その町議さんが弁護士にアクセスするにはためらいがありました。弁護士に相談したり依頼する時にかかる弁護士費用が理由でした。
 議員さんは自分の経済的利益を追求する目的ではなく、町民のために行動しているのですから、弁護士にかかる費用についても十分それらのことを弁護士は理解し、話合の上、議員さんに無理のないところでやっていこうと私は思っています。志が高く、しかし議員のバックに住民運動はない弁護士費用が心配、しかし問題の社会性、深刻性から声を上げずにはいられない、という議員さんを私は積極的に応援しようと思います。
 身近な不正・不公平に目をつぶることが、ファシズムの温床となります。
 皆さんの志の高さに共鳴する弁護士は少なからずおりますので、事件の大きさ、深刻さによっては弁護団体制で取組みます。
 相談は無料、相談は原則面談(電話だけの相談はしていません)、オンブズマン組織への加入要請はありません。
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