1 |
以前、当HPでお伝えした無資格マッサージに関わる裁判が、新たに 2件(同一経営者)ありました。
|
2 |
1件は2007年6月、新聞の求人欄でマッサージ師等スタッフを募集しているのを見た男性Aさん(20歳代)が応募、面接を経て治療院で雑用や無免許マッサージに従事、賃金が一円も支払われないまま同年8月に辞め、その後同院の経営者から逆にマッサージ指導料10万円を請求され、困って当職に相談、未払い賃金(約10万円)の支払い及び、上記マッサージ指導契約の無効を求める通知書を送付したものの回答がなかったため、同年11月静岡簡易裁判所に提訴し、未払い賃金・慰謝料等を請求しました(請求額約45万円)。 |
3 |
もう1件は2007年10月、新聞の求人欄で院内スタッフ募集記事を見た女性Bさん(40歳代)が、面接を経て治療院で勤務を開始したが、無免許マッサージ・灸をやらされ、セクハラ行為を受け、挙句些細なことで立腹した経営者から分厚い雑誌で叩かれ、同年12月に解雇されたという事案で、2008年1月、未払い賃金・解雇予告手当・付加金・慰藉料等を請求する裁判を静岡地方裁判所に起こしました(請求額約198万円)。 |
4 |
Aさんの事件では、1審では経営者が答弁書も出さず、判決が出た後控訴してきました。控訴審(静岡地方裁判所)で経営者は、整体マッサージ指導料を請求する反訴事件を起こしましたが、証拠調べを経て、2008年12月26日付で判決が言い渡され、控訴人(経営者)の請求を却下し、未払い賃金全額の支払いを命じました。 |
5 |
またBさんの事件では、証拠調べを経て、2008年12月1日付で判決が言い渡され、未払い賃金・解雇予告手当・付加金と、慰藉料の内80万円と、弁護士費用の内8万円の合計約104万円が認容されました(尚、本件は東京高裁に控訴されました)。 |
6 |
全く懲りない経営者です。 |